最近テレビでよく耳にする「外来種」
実はみんな日ごろから見かけていたりするんです。
簡単に言ってしまうと「外から来た生き物」ですが、実はそんな簡単なものではないのです。
外来種と言えば、メジャーなところで「アライグマ」「アメリカザリガニ」「セイタカアワダチソウ」などなど・・・。
「外から来た生き物だから、悪いやつなんでしょう?」
今まで僕もそう思っていました。
テレビで放送されていてもそんなまとめ方をしています。
今回は、そんな「外来種」をテーマにまとめていきます。
難しい表現もあるけれど、何度か目を通して学んでいただければと思います。
①概要
定義
外来種とは、「もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のこと」を指します。
ただし、 渡り鳥や海流にのって移動してくる魚、植物の種などは、自然の力で移動するものなので外来種には当たりません 。ちなみに、 海外から日本に持ち込まれた生物のことを表すと思われがちですが、日本にいる種「在来種(本来の分布域に生息・生育する生物)」でも、もともといなかった地域に持ち込まれた場合には、“外来種”となり、もとからその地域にいる生物に影響を与える場合があります。このような”外来種”のことを「国内由来の外来種」(国内外来)と呼んでいます。
背景
外来種としての扱いは、明治時代以降になります。明治以降、人間の移動や物流が活発になり、多くの動物や植物がペットや展示用、食用、研究などの目的で輸入されています。一方、荷物や乗り物などに紛れ込んだり、付着して持ち込まれたものも多くあります。これらは、意図的、非意図的の違いはありますが、人間の活動に伴って日本に入ってきているという点で共通しています。
まとめ
大事なことは、「もともとそこにはいなかったのに、人の手によってその場所に入ってきてしまった」ということです。
②問題
生態系への影響
外来種が侵入し、新たな場所で生息するためには、もともとその場所で生活していた在来の生物との間で競争が起こります。
✖もともとその場所にいた生物が食べられる。
✖もともとその場所にいた生物の居場所を奪う。
✖もともとその場所にいた生物と交雑してしまう。
人への影響
毒をもっている外来種にかまれたり、刺されたりする危険があります。
✖それまでその場所には存在しなかった病気やウイルスにかかる恐れがある。
農業・漁業への影響
外来種の中には、田畑を荒らしたり、魚を捕食したりする生物がいます。
まとめ
大事なことは、「もともとその場所にはもともといた生物・生活が成り立っている」ということです。
③対策
予防三原則
①入れない:外来種を自然分布域から非分布域へ「入れない」。
②捨てない:飼養・栽培している外来種は、「捨てない」。
③拡げない:既に野外にいる外来種を他地域に「拡げない」。
特定外来生物法
2004年6月、外来種規制を定めた初の国内法である「特定外来種による生態系等に係る被害の防止に関する法律(特定外来生物法)」が国会で成立されました。
「特定外来生物に指定された種の扱いに関する規制」
・飼育、栽培、保管、運搬の原則禁止
・輸入の原則禁止
・野外へ放つ(植える、撒く)ことの禁止
・飼養等の許可を受けていない他者への譲渡や販売の禁止
・許可を受けて飼養等する際、マイクロチップの埋め込みなど個体識別の措置をする義務
まとめ
大事なことは、「外来種を知ること、国の対策を知ること」ということです。
いかがでしたか?
難しいことばかりでしたね。
もう一度まとめると、
外来種は「もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のこと」を言い、決して自ら悪さをしいく生き物ではないということです。
その場所に入ってしまったとはいえ、生きるためにその場所を奪う必要もありました。そのため悪さをしてしまうことになったのです。
今はこの問題もどんどん取り上げられ、多くの人が認知し、法律もできてきて、改善はまだまだ時間はかかりそうですが、
みんなが学んで、どうしていくかを考えていくことが大事だと思います。
僕自身、「お、タンポポだ。これはどっちかな?」と思わず散歩中、頭によぎります。
カントウタンポポだとちょっと嬉しくなったりします。
ブログに慣れていないので初めのうちは、何度か編集していきます。
たんなん